りとか、そういったスジなんですか」
カオルは、下目に曽根を見おろすようにしながら、
「お家騒動どころの、だんじゃないのよ。いくらもない、乏しい日本のウラニウムの鉱業権をソヴエットとか、アメリカとかへ売りわたして、掘ろうにもどうしようにも、日本人には手が出せないようにという、悪どい計画があるんだって……曽根さん、あなたなんかも、そのほうに、ひっかかりがあるんじゃなくって?」
曽根が、なにか言いかけるのを、カオルは、おさえて、
「それは、話だけのことでしょうが、そのほかにも、むずかしいひっぱりあいがあって、モメているけど、いずれは、おさまるところへおさまるんだから」
「それァ、おさまるには、ちがいないでしょうけど」
と、曽根がセセラ笑った。
カオルは、のどかな顔で、
「だから、知らせずにすむなら、途中のよけいなイザコザは、サト子さんに知らせずにおきたいというの。わからないことなんか、なにもないでしょう……あなたも、すこし、どうかしているわ。闇ドルの話なら、こんな筋ちがいなところで焦げついているより、直接、ウィルソンにかけあうほうが、早かないかしら。ウィルソンは、いま、麻布|笄町《こ
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