まで世話をしていたことにも、すこしずつ関係があるらしいふうだった。
 ひとの知らない片隅で、ひっそりと生きていくことを理想にしている、貧しい平凡な娘をとり巻いて、このひとたちが、なんのために、いきりたったり、腹をたてたりしているのかわからない。
 サト子にしても、どういうことなのか、知りたいと思わないわけはないが、このふた月ほどの間、あてもなくブラブラしているうちに、いぜんのような元気がなくなり、どんなことにでも、きっぱりとした決断をくだすことがむずかしくなった。
 こうなるには、それだけのわけがある。夏の終りごろ、飯島の近くで、いい気になってチョコチョコしたばかりに、いうにいえぬ苦い経験をなめた。
 二十四という、中途半端な年ごろの、娘の心のなかにある意想のすべては、どれもみな情緒たっぷりで、真実からほど遠いところで霞んでいる。ひとりで気負《きお》って、愛一郎という青年を庇いだてするような真似をしたが、現実は、サト子が考えているような、甘いだけのものでなかったことを知って、目がさめたようになった。
 人生の端っこをのぞいたばかりなのに、なにもかも知りぬいているみたいに、いい気になって
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