うだけど、時代がちがうんだから、タワケたことはいいかげんによすほうがいいわね」
「あら、そんなものを持っているんですか。よく言っておいたんですが、バカだから……」
 曽根は恐縮したみたいに、かたちだけのそぶりをして、
「そこにいらっしゃるのは、水上さんですね?……お話を伺えば、それですむことなのに、シヅが、妙につっぱるもんだから、こんなことになっちまって……」
 と、やさしいくらいの調子でこたえた。
 シヅが、どんな目にあわされるのだろうと心配していたが、相手がやさしく出て来たので、サト子は、うれしくなって、
「あたし、水上ですけど、話ですむのでしたら、どんなことでも」
 曽根は、サト子と向きあう椅子に移ると、しんみりと話しこむ恰好になって、
「ごぞんじだろうと思いますが、話ってのは、ウラニウム籤のことなんです」
 ウラニウムという言葉を聞くのは、これで三度目だが、正面切ってたずねられても、知らないことなので、返事のしようがなかった。
「わかるように、説明していただきたいわ。ウラニウム籤って、なんのことでしょう」
 曽根は、探るような眼つきでサト子の顔をながめまわしてから、戸口にいる猪
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