のではない、その時まで草葺であったのが瓦葺が出来るようになった、これはインドでなんというか、それは「カパラ」であると教えられる。それから瓦という日本語が出来てきた。私共が小学校に行っていた明治八年頃に、掛図がありまして、掛図の一番初めの図に「瓦」がありました。なぜ「カハラ」と書かなければならぬかというと、それはカハラだからカハラと書かなければならぬ、こういう仮名遣いだから仕方がないというふうに教えられたのであります。が、それは元がカパラであったからそれが柔らかくなっても、カハラと書いて根本のパの音を残している。
 日本のハヒフヘホの音は元はP音であった証拠には、北の方で大平山を今でも「おうぴらやま」といっているので分る。また琉球では「大きに」というのを「オホキニ」と言っている。また大きな瓦を「イラカ」(甍)と申しますがこれも梵語であります。日常用いる物から眼に付くような物はたいてい梵語でいう。それからまた隠し言葉にもある。学林の中であらわにいうと気の毒なことがある。例えば酒のことを般若湯といって見たり、甘露水といって見たり香水といったりするのはみな隠し言葉である。一例を申しますと鼻のな
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