は婆羅門と謂ふ。
四〇〇 忿なく、禁を守り、戒を持し、欲なく、調御して最後身なる人を我は婆羅門と謂ふ。

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禁―頭陀即ち少欲知足の人の行儀。
戒―四清淨戒(別解脱律儀、身と語との不善を作さざるを誓ふこと、根律儀、感覺を制御すること、正命清淨律儀、生活法を節制すること、依縁律儀、生活需要品を節制すること)
欲―渇愛。
調御―六根を制御すること。
最後身―次後の生存を受くべき煩惱無きこと。
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四〇一 藕葉《はすは》の上の水の如く、針端の芥子の如く、欲に染らざる人を我は婆羅門と謂ふ。


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藕葉の上の水―染らざるに喩ふ。
針端の芥子―住|著《ぢやく》せざるに喩ふ。
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四〇二 人あり現世に於てすら己の苦の盡を遍知し、重擔を下し、繋を離るれば、我は彼を婆羅門と謂ふ。
四〇三 甚深の慧を具し、聰明に、道非道に通達し、最上義を得たる人を我は婆羅門と謂ふ。

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最上義―阿羅漢性を云ふ。
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四〇四 在家も無家も兩《ふたつ》ながら交らず、定住處なく、少欲なる人を我
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