なみ》の空《そら》に活躍《かつやく》していらっしゃるのだ。
「うん、そうよなあ。だが、正男《まさお》の奴《やつ》も、ごんごろ鐘《がね》でできた爆弾《ばくだん》たあ知《し》るめえ。爆弾《ばくだん》はものをいわねえでのオ。」
と無口《むくち》でがんじょうな四郎五郎《しろごろう》さんは、煙草《たばこ》をすいながらぽつりぽつり答《こた》えた。
「だが、これだけの鐘《かね》なら爆弾《ばくだん》が三つはできるだろうな。」
と、誰《だれ》かがいった。
「そうよなあ、十はできるだら。」
と誰《だれ》かが答《こた》えた。
「いや三つぐれえのもんだら。」
と、はじめの人《ひと》がいった。
「いいや、十はできるな。」
と、あとの人《ひと》が主張《しゅちょう》した。僕《ぼく》はきいていておかしくなった。爆弾《ばくだん》にも五十キロのもあれば五百キロのもあるというように、いろいろあることを、この人《ひと》たちは知《し》らないらしい。しかし僕《ぼく》にも五十キロの爆弾《ばくだん》ならいくつできるか、五百キロのならいくつできるか、ということはわからなかった。
いよいよごんごろ鐘《がね》は出発《しゅっぱつ》した。老
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