だま》つてゐるね。』と末男《すゑを》は退屈《たいくつ》さうに云《い》つた。
『えゝ。』と、まち子《こ》は笑《わら》ひながら答《こた》えたが、彼女《かれ》は自分《じぶん》の昔淋《むかしさび》しい少女時代《せうぢよじだい》のことは話《はな》さなかつた。そして氣《き》がついたやうに、また窓《まど》の外《そと》をのぞいた。
底本:「保健 第一卷第四號」衞生新報社
1917(大正6)年11月1日発行
※句読点の訂正、注記は、句点の脱落が疑われるところに限りました。
※ルビの訂正は、作品内で付け方に食い違いのあるものに限りました。
入力:小林 徹
校正:富田倫生
2008年10月2日作成
2008年10月30日修正
青空文庫作成ファイル:
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