詩集夏花
伊東静雄

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【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)酒《さか》つくり

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)吾|古家《ふるや》のことを。

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
   (数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「足へん+宛」、第3水準1−92−36]《もが》く

/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)うすい/\削片を
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 目次



砂の花
夢からさめて
蜻蛉
夕の海
いかなれば
決心
朝顔
八月の石にすがりて
水中花
自然に、充分自然に
夜の葦
燈台の光を見つつ
野分に寄す
若死
沫雪
笑む稚児よ……
早春
孔雀の悲しみ
夏の嘆き
疾駆
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おほかたの親しき友は、「時」と「さだめ」の
酒《さか》つくり搾り出だしし一《いち》の酒。見よその彼等
酌み交す円居《まどゐ》の杯《つき》のひとめぐり、将たふためぐり、
さても音なくつぎつぎに憩ひにすべりおもむきぬ。

友ら去りにしこの部屋に、今夏花の
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