目の前を
脾腹光りて
つと駆去りぬ

遠嘶《とほいなゝき》の
ふた声みこゑ
まだ伸びきらぬ
穂麦の末に
われ見送りぬ
四月の晨



底本:「詩集 わがひとに与ふる哀歌」日本図書センター
   2000(平成12)年2月25日初版第1刷発行
底本の親本:「詩集夏花」子文書房
   1940(昭和15)年3月15日発行
※底本の「凡例」に以下の記載がありました。
「漢字は原則として新字体に改めた。ただし、一部に見られる正字と略字(俗字)が併用されている漢字は正字(旧字体)を生かしたものもある。」
※底本では一行が長くて二行にわたっているところは、二行目が1字下げになっています。
入力:宮元淳一
校正:小林繁雄
2005年5月14日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
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