フランケンシュタイン
FRANKENSTEIN, OR THE MODERN PROMETHEUS
はしがき
宍戸儀一

−−
【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)澎沛《ほうはい》

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(例)背負う[#「背負う」は底本では「背貧う」]
−−

 この『フランケンシュタインまたは今様プロメテウス』(Frankenstein, or The Modern Prometheus)は、一八一八年、著者二十一歳の時に書かれた。その前の年に、フランス、スイス、ドイツ、オランダの諸国を六週間で旅行した話をシェリーとの共著で出しているから、この著者もかなり早熟の天才であったのだろう。
 しかし、著者自身「夫にはただ一つの出来事の暗示も負うておらず、ただ一聯の感情の暗示もほとんど受けなかった」と述べているが、夫シェリーの天才の影響なしにこの作品を書いたかどうかは疑わしい。もちろん、シェリー自身が筆を入れることはしなかったとしても、著者の幻想や情熱が夫の燃えるような影響のもとにあり、構想その他の点でいろいろの助言を受けたと考えられるふ
次へ
全6ページ中1ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
宍戸 儀一 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング