B
またこのとき、人々は方程式
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D'a[#「a」は下付き小文字]=O't[#「t」は下付き小文字]p't[#「t」は下付き小文字]+O'p[#「p」は下付き小文字]p'p[#「p」は下付き小文字]+O'k[#「k」は下付き小文字]p'k[#「k」は下付き小文字]+ …… −(D'b[#「b」は下付き小文字]p'b[#「b」は下付き小文字]+D'c[#「c」は下付き小文字]p'c[#「c」は下付き小文字]+D'd[#「d」は下付き小文字]p'd[#「d」は下付き小文字]+ ……)
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によって決定せられた(A)の D'a[#「a」は下付き小文字] 量を有効に需要する。
のみならず、生産物の生産費を生産用役の価格の函数として与える方程式の体系の中に含まれているm個の方程式(第二〇九節)にそれぞれ Ωa[#「a」は下付き小文字], D'b[#「b」は下付き小文字], D'c[#「c」は下付き小文字], D'd[#「d」は下付き小文字] ……を乗じ、また生産用役の需要量を製造量の函数として与える方程式の体系(第二一二節)に含まれるn個の方程式にそれぞれ p't[#「t」は下付き小文字], p'p[#「p」は下付き小文字], p'k[#「k」は下付き小文字] ……を乗じ、かくて得たものを各体系ごとに加えれば、各々の合計の右辺は互に相等しいから、右の方程式の二つの体系から、次の式が得られる。
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Ωa[#「a」は下付き小文字]p'a[#「a」は下付き小文字]=D't[#「t」は下付き小文字]p't[#「t」は下付き小文字]+D'p[#「p」は下付き小文字]p'p[#「p」は下付き小文字]+D'k[#「k」は下付き小文字]p'k[#「k」は下付き小文字]+ ……
−(D'b[#「b」は下付き小文字]p'b[#「b」は下付き小文字]+D'c[#「c」は下付き小文字]p'c[#「c」は下付き小文字]+D'd[#「d」は下付き小文字]p'd[#「d」は下付き小文字]+ ……)
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よってまた次の式が得られる。
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D'a[#「a」は下付き小文字]−Ωa[#「a」は下付き小文字]p'a[#「a」は下付き小文字]=(O't[#「t」は下付き小文字]−D't[#「t」は下付き小文字])p't[#「t」は下付き小文字]+(O'p[#「p」は下付き小文字]−D'p[#「p」は下付き小文字])p'p[#「p」は下付き小文字]+(O'k[#「k」は下付き小文字]−D'k[#「k」は下付き小文字])p'k[#「k」は下付き小文字]+ ……
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価値尺度財である商品(A)の生産量はなお未だ偶然にしか決定せられない。しかし企業者が何らの利益を得ず損失も受けないように、この量をも決定するのが便利である。ところで、かく決定するためには、価値尺度財の生産費がその販売価格に等しいことを要するのは明らかである。これらは、もし私共が最初に
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p'a[#「a」は下付き小文字]=at[#「t」は下付き小文字]p't[#「t」は下付き小文字]+ap[#「p」は下付き小文字]p'p[#「p」は下付き小文字]+ak[#「k」は下付き小文字]p'k[#「k」は下付き小文字]+ …… =1
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と置くだけの注意をすれば、成立することである。
この方程式以外には、均衡はあり得ない。この方程式が満足されたと仮定すれば、D'b[#「b」は下付き小文字], D'c[#「c」は下付き小文字], D'd[#「d」は下付き小文字] ……が既にいったように決定せられたとき、均衡が現われる。実際企業者が借入れた生産用役の量と、この企業者がその生産物と交換に受ける量とは等価値である。なぜなら p'a[#「a」は下付き小文字] は1に等しく、(A)の企業者は、(B)、(C)、(D)……の企業者と同じく、利益も得なければ損失も受けないからである。故に、
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(O't[#「t」は下付き小文字]−D't[#「t」は下付き小文字])p't[#「t」は下付き小文字]+(O'p[#「p」は下付き小文字]−D'p[#「p」は下付き小文字])p'p[#「p」は下付き小文字]+(O'k[#「k」は下付き小文字]−D'k[#「k」は下付き小文字])p'k[#「k」は下付き小文字]+ …… =0
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であり、従って
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D'a[#「a」は下付き小文字]=Ωa[#「a」は下付き小文字]p'a[#「a」は下付き小文字]=Ωa[#「a」は下付き小文字]
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である。
かくて実際には、価値尺度財である生産物の生産費が1に等しいように用役の
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