りました。


    七
 日本では、源八さんの工場が、だんだん、さかんになりました。
 藤六さんは、もうひくわんなど、けつしていたしません。うらの山では、木のえだに、ひつかかつた藤かづらが、まだそのままに、風に吹かれて、ぶらぶらしてゐます。山がらや、ほほじろが、そのかづらのわに、とまつて、面白い歌を、うたつてゐます。



底本:「日本児童文学大系 第一一巻」ほるぷ出版
   1978(昭和53)年11月30日初刷発行
底本の親本:「童話読本 四年生」金の星社
   1938(昭和13)年12月
初出:「金の星」金の星社
   1928(昭和3)年1月
入力:tatsuki
校正:田中敬三
2007年2月21日作成
青空文庫作成ファイル:
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