にいつた。
「聟《むこ》なんぞ、承知《しようち》するもんぢやねえ、あゝだ泥棒野郎《どろぼうやらう》、俺《お》ら嫌《きれ》えだ、畑《はたけ》でも田《た》でも油斷《ゆだん》なんねえから」
「そんだが、今《いま》ぢや懷《ふところ》ちつたえゝ所爲《せえ》か盜《と》るな盜《と》んねえよ」
「なあに俺《お》れ、蜀黍《もろこし》伐《き》つた時《とき》にや勘辨《かんべん》しめえと思《おも》つたんだつけがお内儀《かみ》さんに來《き》らツたから我慢《がまん》したんだ、俺《お》れ卯平《うへい》だら槍《やり》で突《つ》つ刺《ぶ》してやんだ、いや俺《お》れにや本當《ほんたう》に行《や》られつとも、俺《お》ら家族《うち》の奴等《やつら》げなんざぐづ/\は云《や》あせねえだ、俺《お》ら家《ぢ》ぢや元日《ぐわんじつ》にや闇《くれ》えに起《お》きて、蓑《みの》着《き》て、圍爐裏端《ゐろりばた》で芋《いも》燒《や》えてくふ縁起《えんぎ》なんだが、俺《お》ら家《ぢ》の奴等《やつら》外聞《げえぶん》惡《わり》いから厭《や》だなんて吐《ぬ》かしやがつから、俺《お》れ、何《なん》だとう汝《わ》ツ等《ら》、厭《や》だつちんだら厭《
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