と》に失望《しつばう》と滿足《まんぞく》とが悉皆《みんな》の顏《かほ》にそれからそれと移《うつ》つて行《ゆ》く。
綱《つな》をぎつと束《つか》ねて引《ひ》かせる手《て》もとや、一《ひと》つづゝに思案《しあん》しながら然《しか》も掴《つか》んだら威勢《ゐせい》よくすいと引《ひ》く手《て》もとは彼等《かれら》が硬《こは》ばつた手《て》でありながら熟練《じゆくれん》してさうして敏捷《びんせふ》に運動《うんどう》する。綱《つな》の周圍《しうゐ》から悉皆《みんな》の形《かたち》づくつて居《ゐ》る輪《わ》が縮《ちゞ》まるやうにして、一《ひと》つ掴《つか》んでは又《また》其《そ》の輪《わ》が擴《ひろ》がるやうにしつゝ引《ひ》く容子《ようす》は大勢《おほぜい》が一《ひと》つの紐《ひも》を打《う》つて居《ゐ》るやうな形《かたち》にも見《み》えた。彼等《かれら》は忙《いそが》しく手《て》を動《うご》かして居《ゐ》ると共《とも》に聲《こゑ》を殺《ころ》してひそ/\と然《し》かも力《ちから》を入《い》れて笑語《さゞめ》いた。彼等《かれら》は戸外《こぐわい》の聞《きこ》えを憚《はばか》らぬならば興味《きようみ
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