やう》を増《ま》して積《つ》まれるのを樂《たの》しげにして、自分《じぶん》の紙《かみ》から兩方《りやうはう》の隣《となり》の紙《かみ》から遠《とほ》くの方《はう》から、それから一つ/\に屈《かゞ》んで箸《はし》を動《うご》かして居《ゐ》る婆《ばあ》さん等《ら》の忙《せは》しい手《て》もとに目《め》を奪《と》られるのであつた。婆《ばあ》さん等《ら》はそは/\としつゝ狹《せま》いので互《たがひ》に衝突《つきあた》つては騷《さわ》ぎながら、自分《じぶん》の家《いへ》に居《ゐ》る時《とき》のやうな節制《たしなみ》が少《すこ》しも保《たも》たれて居《ゐ》なかつた。
「さあ、汝《わ》つ等《ら》此《こ》れつきりだ」婆《ばあ》さん等《ら》が空虚《から》になつた最後《さいご》の飯《めし》つぎの底《そこ》を叩《たゝ》いて腰《こし》を伸《の》ばした時《とき》、子供等《こどもら》は危《あぶ》な相《さう》な手《て》で漸《やうや》く紙《かみ》を包《つゝ》んで、がた/\と先《さき》を爭《あらそ》うて立《た》つた。下駄《げた》を遠《とほ》くへ跳《は》ね飛《と》ばされたり、轉《ころが》つたり、紙包《かみづゝみ》の餅《も
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