れてやる爲《ため》であつた。飯《めし》つぎには大抵《たいてい》菱餅《ひしもち》と小豆飯《あづきめし》とが入《い》れられてあつた。小豆飯《あづきめし》はどれも/\米《こめ》が能《よ》く搗《つ》けてないのでくすんでさうして腹《はら》の裂《さ》けた小豆《あづき》が粉《こ》を吐《は》いて餘計《よけい》に粘氣《ねばりけ》のないぼろ/\な飯《めし》になつて居《ゐ》た。それでも飯《めし》つぎの異《ことな》る毎《ごと》に小豆飯《あづきめし》の赤《あか》さが幾《いく》らかづつ變《かは》つて居《ゐ》た。子供等《こどもら》は變《かは》つた小豆飯《あづきめし》が一箸々々《ひとはし/\》と殖《ふ》えて行《ゆ》くのが嬉《うれ》しくて、外《そと》へ轉《ころ》がつたのは慌《あわ》てゝ手《て》でとつて紙《かみ》へ載《の》せた。小豆飯《あづきめし》は昨日《きのふ》に異《ことな》つたことはなかつたが、菱餅《ひしもち》は昨日《きのふ》のやうに米《こめ》のではなくてどれでも粟《あは》ばかりであつた。子供等《こどもら》は大小《だいせう》異《ことな》つた粟《あは》の菱餅《ひしもち》が一つは一つと紙《かみ》の上《うへ》に分量《ぶんり
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