。
「どうしたつちんでえまあ、勘次《かんじ》さん」幾《いく》らか態《わざ》とらしく驚《おどろ》いたやうに聞《き》いた。
「昨日《きのふ》の日暮《ひぐれ》に俺《お》れ野《の》らから歸《けえ》つて來《き》たら爺樣《ぢさま》※[#「奚+隹」、第3水準1−93−66]《にはとり》げ餌料《ゑさ》撒《ま》えてやつてつから見《み》たら、米《こめ》交《ま》ぜて置《お》いた食稻《けしね》の方《ほう》掻《か》ん出《だ》して撤《ま》いてんぢやねえけ、夫《それ》から俺《お》らもそれ遣《や》つたんぢや畢《をへ》ねつちつたな、※[#「奚+隹」、第3水準1−93−66]《にはとり》げやんなそつちに別《べつ》にして有《あ》んだから撒《ま》いてやんだらそつちのがにして呉《く》ろつちつたのよ、※[#「奚+隹」、第3水準1−93−66]《にはとり》げなんざ勿體《もつてい》ねえな、さうしたらいきなり鐵火箸《かなひばし》で俺《お》れこと打《ぶ》つ飛《と》ばして、汝《わ》りや俺《おれ》げ食《く》はせんのせえ惜《をし》いつ位《くれえ》だから※[#「奚+隹」、第3水準1−93−66]《にはとり》げやつてせえ其※[#「麾」の「毛」にか
前へ
次へ
全956ページ中718ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
長塚 節 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング