器《はりき》の水《みづ》を日《ひ》に翳《かざ》して發見《はつけん》した一|點《てん》の塵芥《ごみ》であつた。
勘次《かんじ》は田圃《たんぼ》が竭《つ》きた時《とき》村落《むら》を過《す》ぎて臺地《だいち》へ出《で》た。村落《むら》の垣根《かきね》には稻《いね》を掛《か》けて居《ゐ》る人々《ひとびと》があつた。道《みち》行《ゆ》く人《ひと》を見《み》たがる癖《くせ》の彼等《かれら》は皆《みな》忙《いそが》しげな勘次《かんじ》を見《み》た。勘次《かんじ》は他人《ひと》が自分《じぶん》を見《み》ることを知《し》つた時《とき》肘《ひぢ》を復《ま》た叮嚀《ていねい》に抱《だ》いた。臺地《だいち》には林《はやし》の間《あひだ》に陰氣《いんき》な畑《はたけ》が開墾《かいこん》されてあつた。彼《かれ》は開墾地《かいこんち》の土質《どしつ》と作物《さくもつ》とを非常《ひじやう》な注意《ちうい》で見《み》た。又《また》村落《むら》があつて廣《ひろ》い畑《はたけ》が展開《てんかい》した。畑《はたけ》は陸稻《をかぼ》を刈《か》つた儘《まゝ》の處《ところ》が幾《いく》らもあつた。彼《かれ》は陸稻《をかぼ》の刈
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