うてき》の整理《せいり》を施《ほどこ》された耕地《かうち》に驚愕《おどろき》の目《め》を※[#「目+爭」、第3水準1−88−85]《みは》つた。彼《かれ》は溝渠《こうきよ》の井然《せいぜん》として居《ゐ》るのに見惚《みと》れて畢《しま》つた。
日《ひ》は漸《やうや》く朝《あさ》を離《はな》れて空《そら》に居据《ゐすわ》つた。凡《すべ》ての物《もの》が明《あか》るい光《ひかり》を添《そ》へた。然《しか》しながら周圍《しうゐ》の何處《いづこ》にも活々《いき/\》した緑《みどり》は絶《た》えて目《め》に映《うつ》らなかつた。まだ幾《いく》らも刈《か》られてない田《た》は、黄褐色《くわうかつしよく》の明《あか》るい光《ひかり》を反射《はんしや》して、處々《しよ/\》の畑《はたけ》に仕《あ》る桑《くは》も、霜《しも》に逢《あ》ふまではと梢《こずゑ》の小《ちひ》さな軟《やはら》かな葉《は》の四五|枚《まい》が潤《うるほ》ひを有《も》つて居《ゐ》るのみである。ぽつ/\と簇《むらが》つた村落《むら》の木立《こだち》の孰《いづ》れも悉《こと/″\》く赭《あか》いくすんだ葉《は》を以《もつ》て掩《おほ》
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