ゐ》ながら尚《なほ》生命《せいめい》を保《たも》ちつゝ日毎《ひごと》に憐《あは》れげな花《はな》をつけた。※[#「虫+車」、第3水準1−91−55]《こほろぎ》が滅入《めい》る樣《やう》に其《そ》の蔭《かげ》に鳴《な》いた。空《そら》を遙《はるか》に飛《と》んだ椋鳥《むくどり》の群《むれ》が幾《いく》つかに分《わか》れて、地上《ちじやう》に低《ひく》く騷《さわ》いでは梢《こずゑ》を求《もと》めてぎい/\と鳴《な》きつゝ落付《おちつ》かなかつた。到《いた》る處《ところ》荒《あ》れた藪《やぶ》の端《はし》や土手《どて》の瘠《や》せた篠《しの》の梢《こずゑ》に乘《の》り掛《かゝ》つて、之《これ》を噛《か》めば齒《は》がこぼれるといはれて居《ゐ》る毒《どく》な仙人草《せんにんさう》が其《そ》の手《て》を幾《いく》らでも延《のば》して思《おも》ひ切《き》つて蟠《わだかま》つた蔓《つる》が白《しろ》い花《はな》を一|杯《ぱい》につけて、さうして活々《いき/\》としたものは自分《じぶん》のみであることを誇《ほこ》るものゝ如《ごと》く、秋風《あきかぜ》に吹《ふ》かれつゝ白《しろ》い布《ぬの》の樣《やう
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