にはあ、他人《ひと》にや聞《き》かせたくもねえこつたがねえ、わしもそれ盲目《めくら》の野郎《やらう》が一人《ひとり》あんだが、これ三十|近《ちか》くにもなるものをねえ、只《たゞ》打棄《うつちや》つても置《お》けねえから嫁《よめ》とらせべと思《おも》つて、えゝ鹽梅《あんべえ》のがそれ口《くち》掛《かゝ》つたもんだから勘次《かんじ》げも一|噺《はなし》すべと思《おも》つて來《き》た處《ところ》なのさ、わしもこんで義理《ぎり》は缺《か》くの厭《や》だかんね」
「さうしたら此《こ》の村落《むら》にえゝ鹽梅《あんべえ》の家《うち》あるもんだから借《か》りて身上《しんしやう》持《も》たせべと思《おも》つて保證《ほしよう》に立《た》つてくろつちつた處《ところ》がたえした挨拶《あいさつ》なのさ、三十|錢《せん》か五十|錢《せん》の家賃《やちん》をねえ、不便《ふびん》だんべぢやねえかねえ不具《かたわ》の甥《おひ》つ子《こ》のことをねえ、保證《ほしよう》に立《た》つた位《くれえ》身上《しんしやう》潰《つぶ》れるつち挨拶《あいさつ》なのさ、ねえこれ、年齡《とし》とつちやこつちのおとつゝあん先《さき》も短《み
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