すべつちいものもあるやうな譯《わけ》さなあ、何《なん》でも人間《にんげん》は働《はたら》き次第《しでえ》だよ、おめえだつて働《はたら》くんでばかり他人《ひと》にや好《よ》く云《ゆ》はれてべえぢやねえけえ、そんで俺《お》れも其《そ》の女《をんな》は見《み》たが、女《をんな》はそれ惡《わ》りいがな、そんだつて盲目《めくら》だもの目鼻立《めはなだち》見《み》べえぢやなし、心底《しんてえ》せえよけりやえゝと思《おも》つてな」おつたは頻《しき》りに勘次《かんじ》の衷心《ちうしん》からの同意《どうい》を得《え》ようとした。
「そりやよかんべなそんぢや」勘次《かんじ》は只《たゞ》簡單《かんたん》にさういつた。
「そんで娵《よめ》持《も》たせるにしても折角《せつかく》こつちに居《ゐ》て働《はたら》いてんだから俺《お》ら自分《じぶん》の處《とこ》へは連《つ》れて行《ゆ》く譯《わけ》にや行《い》かねえと思《おも》つてな何《なん》ちつてもそれ、知《しつ》てつ處《とこ》でなくつちや盲目《めくら》だから面倒《めんだう》見《み》てくれるつち人《ひと》もあんめえしなあ、それから俺《お》ら其處《そこ》んとこも心配《し
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