べつ/\》に成《な》つちやつたな、つまんねえ、餘計《よけい》な錢《ぜね》なんぞ遣《つか》つて、俺《お》らだつて大《えけ》えこと手間《てま》打《ぶ》つこんだな、なあに俺《お》ら爺樣《ぢいさま》せえちつと其《その》積《つもり》で行《や》つて呉《く》れせえすりや、幾《いく》らでも面倒《めんだう》見《み》るつちつてんだが、如何《どう》いふ料簡《れうけん》のもんだか俺《お》らがにや分《わか》んねえが」
「そんぢや、此《こ》の側《そば》な小屋《こや》ぢやあんめえ、俺《お》ら先刻《さつき》見《み》た時《とき》や肥料小屋《こやしごや》だとばかし思《おも》つてたな、本當《ほんと》にかうだ處《とこ》へ醉狂《すゐきやう》な噺《はなし》よな、なんでも世《よ》を渡《わた》しちや誰《たれ》でも同《おな》じこと相續人《さうぞくにん》の氣味《きあぢ》惡《わる》くしねえ樣《やう》にやんなくつちや畢《を》へねえよ、そんだがそれも性分《しやうぶん》でなあ、他《ほか》からぢやしやうねえものよ」
「俺《お》らだつてこんで一人《ひとり》殖《ふ》えちや殖《ふ》えた丈《だけ》に麥米《むぎこめ》の心配《しんぺえ》からして掛《かゝ》んな
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