ら知《し》らなかつたつけが、そんでも野田《のだ》から引《ひ》つこんでか」
「うむ、はあ二|年《ねん》に成《な》らえ」
「餘《よ》つ程《ぽど》の年齡《とし》だつぺが丈夫《ぢやうぶ》けえそんでも」
「丈夫《ぢやうぶ》なこたあ、魂消《たまげ》る程《ほど》丈夫《ぢやうぶ》だが何《なん》でも自分《じぶん》の好《す》きなら働《はたら》く容子《ようす》で、其處《そこ》らほうつき歩《ある》いちや小遣錢位《こづけえぜねぐれえ》はとつてんだな鹽梅《あんべえ》しきが」
「そんぢや忙《いそが》しい時《とき》にやちつたあ手傳《てつだ》つて貰《もら》へてよかんべな」
「なんだら一つ手傳《てつだ》あなんちや有《あ》りやしめえし、それからはあ、此方《こつち》も頼《たの》んもしねえが」
「尤《もつと》もさういへば壯《さかり》の頃《ころ》でも俺《お》らあ知《し》つてからは仕事《しごと》は上手《じやうず》で行《や》ると出《だ》しちやみつしら行《や》る樣《やう》だつけが、好《す》きぢやねえ鹽梅《あんべえ》だつけのさな」
「其《そ》れ處《どこ》ぢやねえや、俺《お》らと一|緒《しよ》に居《ゐ》んのせえ厭《や》なんだんべが、別々《
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