へ茶《ちや》を侑《すゝ》めた。三|人《にん》は暫《しばら》く沈默《ちんもく》して居《ゐ》た。
東隣《ひがしどなり》の庭《には》からは大勢《おほぜい》が揃《そろ》つて連枷《ふるぢ》で麥《むぎ》を打《う》つて居《ゐ》る響《ひゞき》が、森《もり》を透《とほ》して夫《それ》からどろり/\と地《ち》を搖《ゆす》つて聞《きこ》えた。自分等《じぶんら》が立《た》てる響《ひゞき》に誘《さそ》はれて騷《さわ》ぐ彼等《かれら》の極《きま》つた囃《はやし》の聲《こゑ》が「ほうい/\」と一人《ひとり》の口《くち》からさうして段々《だん/\》と各自《めいめい》の口《くち》から一|齊《せい》に迸《ほとばし》つて愉快相《ゆくわいさう》に聞《きこ》えた。三|人《にん》の耳《みゝ》は同《おな》じく誘《さそ》はれた樣《やう》に一|種《しゆ》の調子《てうし》を持《も》つた隣《となり》の庭《には》の響《ひゞき》に耳《みゝ》を傾《かたむ》けつゝ沈默《ちんもく》の時間《じかん》を繼續《けいぞく》した。おつたは茶柱《ちやばしら》の立《た》つた茶碗《ちやわん》の中《なか》を見《み》てそれから一寸《ちよつと》嫣然《につこり》として見
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