か》く尻《しり》を端折《はしよ》つてまだ頼母《たのも》しげにがつしりとして見《み》えるのであつた。
卯平《うへい》は斯《か》うして仕事《しごと》をして見《み》たり寐《ね》て見《み》たり、それから自分《じぶん》で小鍋立《こなべだて》をするかと思《おも》へば家族《かぞく》三|人《にん》と共《とも》に膳《ぜん》へ向《むか》つたり、側《そば》から見《み》て居《ゐ》る勘次《かんじ》には氣《き》が知《し》れぬ爺《ぢい》さんであつた。卯平《うへい》は時々《とき/″\》鹽鮭《しほざけ》の一切《ひときれ》を古新聞紙《ふるしんぶんし》の端《はし》へ包《つゝ》んで來《き》ては火鉢《ひばち》へ鐵《てつ》の火箸《ひばし》を渡《わた》して、少《すこ》し燻《いぶ》る麁朶《そだ》の火《ひ》に燒《や》いた。彼《かれ》は危險《あぶな》い手《て》もとで間違《まちが》つて落《おと》しては灰《はひ》にくるまつても口《くち》でふう/\と吹《ふ》いて手《て》でばた/\と叩《たゝ》くのみで洗《あら》ふこともしなかつた。じり/\と白《しろ》く火箸《ひばし》へ燒《や》け附《つ》いた鹽《しほ》が長《なが》く火箸《ひばし》に臭氣《しうき》
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