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卯平《うへい》は村落《むら》に歸《かへ》つてから往年《むかし》の伴侶《なかま》の間《あひだ》へ再《ふたゝ》び加《くはゝ》つて念佛衆《ねんぶつしゆう》の一|人《にん》になつた。家《いへ》に在《あ》つては孫《まご》の守《もり》をしたりしてどうしても獨《ひとり》離《はな》れた樣《やう》に成《な》つて居《ゐ》る各自《てんで》が暢氣《のんき》にさうして放埓《はうらつ》なことを云《い》ひ合《あ》うて騷《さわ》ぐので念佛寮《ねんぶつれう》は只《たゞ》愉快《ゆくわい》な場所《ばしよ》であつた。彼岸《ひがん》へ掛《か》けては殊《こと》に毎日《まいにち》愉快《ゆくわい》であつた。何處《どこ》の家《うち》からもそれ相應《さうおう》に佛《ほとけ》へというて供《そな》へる馳走《ちさう》に飽《あ》いて卯平《うへい》は始《はじ》めて滿足《まんぞく》した口《くち》を拭《ぬぐ》ふことが出來《でき》たのであつた。卯平《うへい》は段々《だん/\》時候《じこう》が暖《あたゝ》かく成《な》るに連《つ》れて身體《からだ》ものんびりとして案《あん》じて居《ゐ》た病氣《びやうき》の惱《なや》みも少《すこ》しづつ薄《うす》らいだ
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