を幾杯《いくはい》も傾《かたむ》けるのである。當日《たうじつ》からでは數日前《すうじつぜん》に當番《たうばん》の者《もの》が村落中《むらぢう》を歩《ある》いて二|合《がふ》づゝでも三|合《がふ》づゝでも白米《はくまい》を貰《もら》つて、夜《よ》になれば當番《たうばん》の者等《ものら》は集《あつま》つた白米《はくまい》で晩餐《ばんさん》の飯《めし》を十|分《ぶん》に焚《た》いて其《その》他《た》は悉《ことごと》く甘酒《あまざけ》に造《つく》り込《こ》む。甘酒《あまざけ》は時間《じかん》が短《みじか》いのと麹《かうぢ》が少《すくな》いのとで熱《あつ》い湯《ゆ》で造《つく》り込《こ》むのが例《れい》である。それだから忽《たちま》ちに甘《あま》く成《な》るけれども亦《また》忽《たちま》ちに酸味《さんみ》を帶《お》びて來《く》る。彼等《かれら》は當日《たうじつ》の前夜《ぜんや》に口見《くちみ》だといつて近隣《きんりん》の者等《ものら》が寄《よ》つてたかつて、鍋《なべ》で幾杯《いくはい》となく沸《わか》しては飮《の》むので夥《したゝ》か減《へ》らして畢《しま》つて、それへ一|杯《ぱい》に水《みづ》
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