を注《さ》して置《お》くのである。
子供等《こどもら》の間《あひだ》に交《まじ》つて與吉《よきち》も互《たがひ》の身體《からだ》を掻《か》き分《わ》ける樣《やう》にして飮《の》んだ。村落《むら》の者《もの》が飮《の》んでる後《うしろ》から木陰《こかげ》に佇《たゝず》んで居《ゐ》た乞食《こじき》がぞろ/\と來《き》て曲物《まげもの》の小鉢《こばち》を出《だ》して要求《えうきう》した。
「よき、それえゝ加減《かげん》にするもんだよ汝《わ》りや」おつぎはまだ茶碗《ちやわん》を放《はな》さない與吉《よきち》の手《て》を曳《ひ》いた。
「待《ま》つてろ汝《わ》ツ等《ら》、さうだにさはり出《で》ねえで、小穢《こぎたね》え」
「此奴等《こねやつら》、汝《わ》ツ等《ら》げ呉《く》れはぐつたこた有《あ》りやしねえ、それにさうだに騷《さわ》ぎやがつて、五月繩《うるせ》え奴等《やつら》だ待《ま》つてるもんだ」
「そうれお前等《めえら》注《つ》えで遣《や》んのにそんな小鉢《こばち》なんぞ桶《をけ》の上《うへ》さ突出《つんだ》させちや畢《を》へねえな、それだらだら垂《た》ツらあ、柄杓《ひしやく》そつちへおん出
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