ねえだ》の白《しろ》は善《よ》かつたんべ、彼《あ》れさ打《ぶ》てな、あゝ西《にし》のおとつゝあ、白《しろ》ぢや徴發《ちようはつ》はさんねえぞ」
「えゝから、それよりか、そんなに不廉《たけ》えこと云《ゆ》はねえで、なあ、米《こめ》一|俵《ぺう》打《ぶ》つべえぢやねえか」
「徒勞《だめ》だよそんぢや、あんでも六錢の横薦《よこゞも》乘《の》つけて曳《ひ》いて來《き》たんだぞ、血統證《けつとうしよう》まで有《あ》んぞ、あゝ、彼《あ》の手《て》はねえぞ」
「何《な》んでえ汝《われ》がまた、牡馬《をんま》と牝馬《めんま》だけの血統證《けつとうしよう》だんべ、そんなもの何《なん》に成《な》るもんぢやねえ、俺《お》れ知《し》らねえと思《おも》つて、俺《お》ら白河《しらかは》の市《いち》で聞《き》いてらあ」
「博勞《ばくらう》うまく練《ね》れねえ樣《やう》だな、ようしそんぢや俺《お》れ一つ打《ぶ》つてやんべ」二人《ふたり》が戯談交《じやうだんまじ》りに劇《はげ》しく惡口《あくこう》を云《い》つて居《ゐ》るとふと側《そば》から凭《か》ういつた。
「そんぢや、それ干《ほ》せな、兼《かね》さんもそれ」彼《かれ
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