分《だいぶ》輸入《ゆにふ》されたが狗《いね》ころの樣《やう》な身體《からだ》で割合《わりあひ》に不廉《たか》いからどうしたものだか抔《など》といふことが際限《さいげん》もなくがや/\と大聲《おほごゑ》で呶鳴《どな》り合《あ》うた。
「博勞《ばくらう》なんちい奴等《やつら》は泥棒根性《どろぼうこんじやう》無《な》くつちや出來《でき》ね商賣《しやうべえ》だな、嘘《ちく》らつぽう打《ぶ》んぬいて、兼等《かねら》汝《わ》りや、俺《お》れことせえおつ嵌《ぱ》める積《つもり》しやがつて」兼《かね》博勞《ばくらう》の向側《むかうがは》から戯談《じようだん》らしい調子《てうし》でいふと
「箆棒《べらぼう》、おつ嵌《ぱ》めんなもんぢやねえ、それ厭《や》だら錢《ぜに》出《だ》せよ錢《ぜに》、なあ、錢《ぜに》出《だ》さねえ積《つもり》すんのが泥棒《どろぼう》より太《ふて》えんだな、西《にし》のおとつゝあ等《ら》躊躇逡巡《しつゝくむつゝく》だから、かたで」
「そんだから見《み》ろえ、博勞《ばくらう》で藏《くら》建《た》てた奴《やつ》あ有《あ》りやしねえ、罰《ばち》たかつてつから」
「どうした、そんだが此間《こ
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