あ云《ゆ》はんねえから、下手《へた》んすつと今《いま》の子奴等《こめら》にや遣《や》り込《こ》められつちやからおとつゝあ此《こ》れ知《し》つてつかなんちあれたつて、困《こま》らなどうもなあ」側《そば》からいつたので勘次《かんじ》は有繋《さすが》に嫣然《にこり》とした。
白鳥徳利《はくてうどくり》の口《くち》が底《そこ》よりも低《ひく》く成《な》つた時《とき》一|座《ざ》の間《あひだ》には馬《うま》の噺《はなし》が出《で》た。馬《うま》といふ奴《やつ》はあの身體《からだ》で酒《さけ》の二|杯《はい》も口《くち》へ入《いれ》てやると忽《たちま》ちにどろんとして駻馬《かんば》でも靜《しづか》に成《な》る、博勞《ばくらう》は以前《いぜん》はさうして惡《わる》い馬《うま》を嵌《は》め込《こ》んだものである。現在《いま》でもそんなことで油斷《ゆだん》は成《な》らぬ、村落《むら》が貧乏《びんばふ》したから荷車《にぐるま》ばかり殖《ふ》えて馬《うま》が減《へ》つて畢《しま》つたが荷車《にぐるま》の檢査《けんさ》に行《い》つて見《み》て驚《おどろ》いた抔《など》といふことや、朝鮮牛《てうせんうし》が大
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