ら管《かま》あねえんだな、そんでなけりや幾《いく》らでも出《だ》して遣《や》らざらによ」側《そば》から直《すぐ》にいつた。
「燻《けぶ》つてえの無《な》く成《な》つたら酷《ひど》く晴々《せい/\》してへえつてる樣《やう》ぢやなくなつた。俺《お》ら莫迦《ばか》な目《め》に逢《あ》つちやつたえ」兼《かね》博勞《ばくらう》はがぶりと風呂《ふろ》の音《おと》をさせて立《たち》ながらいつた。
「どうしたもんだ、他人《ひと》のこと使《つか》つて小憎《こにく》らしいこと、そんなこと云《い》ふとおつけて遣《や》つから」おつぎは燻《いぶ》つた薪《たきゞ》を兼《かね》博勞《ばくらう》の近《ちか》くへ出《だ》した。兼《かね》博勞《ばくらう》は慌《あわ》てゝ
「謝罪《あやま》つた/\」とずつと身《み》を引《ひ》いた。おつぎが手桶《てをけ》の側《そば》へ戻《もど》つたら
「ああ、おつぎ/\少《ちつ》と待《ま》つてゝくろえ、俺《お》れえゝ物《もの》出《だ》すから」兼《かね》博勞《ばくらう》は口速《くちばや》に喚《よ》び掛《か》けた。
「おゝ厭《や》なこつた、要《え》らねえよ」おつぎは少《すこ》し身《み》を屈《かが
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