こ》えて三々五々《さんさんごゝ》と男《をとこ》は女《をんな》を伴《ともな》うて、畑《はた》の小徑《こみち》から林《はやし》を過《す》ぎて村落《むら》から村落《むら》へと太鼓《たいこ》の音《おと》を尋《たづ》ねて行《ゆ》くのである。
勘次《かんじ》の後《うしろ》から彼等《かれら》はぞろ/\と跟《つ》いて行《い》つた。或《ある》者《もの》は足速《あしばや》に駈《か》け拔《ぬ》けては
「燒餅《やきもち》燒《や》くとて手《て》を燒《や》いてえ、其《そ》の手《て》でお釋迦《しやか》の團子《だんご》捏《こ》ねたあ」と當《あ》てつけに唄《うた》うてずん/\行《い》つて畢《しま》ふ。後《うしろ》の群集《ぐんしふ》はそれに應《おう》じて指《ゆび》を啣《くは》へてぴう/\と鳴《な》らしながら勘次《かんじ》の心《こゝろ》を苛立《いらだ》たせた。勘次《かんじ》は何《ど》れ程《ほど》それが激《げき》した心《こゝろ》に忌々敷《いま/\しく》くても其《そ》れを窘《たしな》めて叱《しか》つて遣《や》る何《なん》の手《て》がかりも有《も》つて居《を》らぬ。三|人《にん》は只《たゞ》默《だま》つて歩《ある》いた。
社
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