た路《みち》の傍《はた》に埃《ほこり》に塗《まみ》れながら到《いた》る處《ところ》に抛棄《はうき》せられて散亂《さんらん》して居《ゐ》るのを見《み》るのである。
 其《そ》の踊《をどり》の周圍《しうゐ》には漸《やうや》く村落《むら》の見物《けんぶつ》が聚《あつま》つた。混雜《こんざつ》して群集《ぐんしふ》と少《すこ》し離《はな》れて村落《むら》の俄商人《にはかあきんど》が筵《むしろ》を敷《し》いて駄菓子《だぐわし》や梨《なし》や甜瓜《まくはうり》や西瓜《すゐくわ》を並《なら》べて居《ゐ》る。油煙《ゆえん》がぼうつと騰《あが》るカンテラの光《ひかり》がさういふ凡《すべ》てを凉《すゞ》しく見《み》せて居《ゐ》る。殊《こと》に斷《た》ち割《わ》つた西瓜《すゐくわ》の赤《あか》い切《きれ》は小《ちひ》さな店《みせ》の第《だい》一の飾《かざ》りである。踊子《をどりこ》の渇《かつ》した喉《のど》には自分等《じぶんら》が立《た》てる埃《ほこり》の掛《かゝ》るのも頓着《とんちやく》なく只管《ひたすら》それを佳味《うま》く感《かん》ずるのである。それが少女《せうぢよ》であれば少《すくな》くとも三四|人《
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