》んだつて云《ゆ》つけぞ、支度《したく》して來《く》んだつて俺《お》ら今日《けふ》頭髮《あたま》結《ゆ》つてゝ聞《き》いたんだぞ」
「さうえ者《も》な、さうえ者《もの》よ」
「俺《お》ら行《い》つてんべ、よきも行《い》つて見《み》ろなあ、姉《ねえ》と一|緒《しよ》に」おつぎは獨語《ひとりごと》した。
「汝《わ》ツ等《ら》ことばかし遣《や》れつかえ」勘次《かんじ》は突然《とつぜん》呶鳴《どな》つた。
「そんでも、南《みなみ》のおつかさん行《ゆ》きたけりや連《つ》れてくつちつたんだぞ」
「箆棒《べらぼう》、そんなことされつかえ、踊《をどり》なんざあ後《あと》幾日《いくか》だつてあらあ、今夜《こんや》らつから行《え》かねえつたつてえゝから、他人《ひと》に云《ゆ》はれつとはあ、其《そ》れに乘《の》つてあふり/\出《て》たがんだから」勘次《かんじ》は一|概《がい》に叱《しか》りつけた。おつぎは締《し》め掛《か》けた帶《おび》を解《と》いて傍《そば》へ投《な》げ棄《す》てた。
次《つぎ》の日《ひ》の晩餐《ばんさん》には例年《れいねん》の如《ごと》く饂飩《うどん》が打《う》たれた。小麥粉《こむぎこ
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