》を少《すこ》し鹽《しほ》を入《い》れた水《みづ》で捏《こ》ねて、それを玉《たま》にして、筵《むしろ》の間《あひだ》へ入《い》れて足《あし》で蹂《ふ》んで、棒《ぼう》へ卷《ま》いては薄《うす》く延《の》ばして、更《さら》に幾《いく》つかに疊《たゝ》んでそく/\と庖丁《はうちやう》で斷《た》つた。饂飩《うどん》の切《き》り端《はし》は皆《みな》一寸《ちよつと》一|箇所《かしよ》を撮《つま》んで三|角形《かくけい》に拵《こしら》へて膳《ぜん》へ並《なら》べて佛壇《ぶつだん》へ供《そな》へた。其《そ》の切《き》り端《はし》は其《そ》の翌朝《よくあさ》各自《かくじ》が自分《じぶん》の田畑《たはた》をぐるりと廻《まは》つては菽《まめ》や稻《いね》の穗《ほ》や其《そ》の他《た》の作物《さくもつ》を佛《ほとけ》へ供《そな》へるのであるが、佛《ほとけ》も其《そ》の朝《あさ》野廻《のまは》りに出《で》るのだといふので其《その》佛《ほとけ》の笠《かさ》に供《そな》へるのだといふのである。
 踊子《をどりこ》を誘《さそ》ふ太鼓《たいこ》の音《おと》は夜《よ》を待《ま》ち兼《か》ねて鳴《な》り出《だ》した。勘
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