》もべたりと筵《むしろ》の上《うへ》へ置《お》いて、單純《たんじゆん》に水《みづ》へ醤油《しようゆ》を注《さ》した液汁《したぢ》に浸《ひた》して騷々敷《さう/″\しく》饂飩《うどん》を啜《すゝ》つた。
 彼等《かれら》は平生《へいぜい》でもさうであるのに酒《さけ》の爲《ため》に幾分《いくぶん》でも興奮《こうふん》して居《ゐ》るので、各自《かくじ》の口《くち》から更《さら》に聞《き》くに堪《た》へぬ雜言《ざふごん》が吐《は》き出《だ》された。不作法《ぶさはふ》な言辭《げんじ》に麻痺《まひ》して居《ゐ》る彼等《かれら》はどうしたら相互《さうご》に感動《かんどう》を與《あた》へ得《う》るかと苦心《くしん》しつゝあつたかと思《おも》ふ樣《やう》な卑猥《ひわい》な一|句《く》が唐突《だしぬけ》に或《ある》一|人《にん》の口《くち》から出《で》ると他《た》の一|人《にん》が又《また》それに應《おう》じた。彼等《かれら》の間《あひだ》には異分子《いぶんし》を交《まじ》へて居《を》らぬ。彼等《かれら》は時《とき》によつては怖《おそ》れて控目《ひかへめ》にしつゝ身體《からだ》が萎縮《すく》んだやうに成《
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