》しては一|種《しゆ》の嫉妬《しつと》を感《かん》ぜずには居《を》られなかつた。彼《かれ》はさうして悲痛《ひつう》の感《かん》に責《せ》め訶《さいな》まれた。村落《むら》の若者《わかもの》は彼《かれ》の爲《ため》には仇敵《きうてき》である。それと同時《どうじ》に若者《わかもの》の爲《ため》には彼《かれ》は蝮蛇《まむし》の毒牙《どくが》の如《ごと》きものでなければ成《な》らぬ。其《そ》れでありながら些《さ》の威嚴《ゐげん》も勢力《せいりよく》もない彼《かれ》は凡《すべ》ての若者《わかもの》から彼《かれ》を苛立《いらだ》たしめる惡戯《いたづら》を以《もつ》て報《むく》いられた。青草《あをくさ》の中《なか》に身《み》を沒《ぼつ》して居《ゐ》る毒蛇《どくじや》に直接《ちよくせつ》手《て》を觸《ふ》れようとするものは一|人《にん》もないけれど、遠《とほ》くから土塊《どくわい》を擲《ほ》つたり、棒《ぼう》の先《さき》でつゝいたり徒《いたづ》らに怒《おこ》る牙《きば》を振《ふる》はせることは彼等《かれら》の好《この》んでする處《ところ》であつた。勘次《かんじ》の削《けづ》つたやうな痩《や》せた顏《か
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