をして且《かつ》辛《つら》い厭《いや》なことでもいひ出《だ》されるかと案《あん》ずるやうに怖《お》づ/\いつた。
「どうしたつていふんぢやないが、此《こ》の間《あひだ》の晩《ばん》のことを知《し》つてるかね」
「何《なん》でがせうね、お内儀《かみ》さん」
「夜中《よなか》にあの蜀黍《もろこし》伐《き》らせたことだがね、實《じつ》はあの時《とき》はね、警察《けいさつ》の方《はう》が間《ま》に合《あ》はなければお前《まへ》に盜《と》らないと何處《どこ》までもいはして置《お》いて、さうして旦那《だんな》が歸《かへ》つてからのことと思《おも》つたもんだから、それにやお前《まへ》が白状《はくじよう》して畢《しま》つても困《こま》るし、自分《じぶん》の畑《はたけ》がそつくりして居《ゐ》ても不味《まづ》いからね、それも今《いま》に成《な》つちや何《なに》もそんなこと仕《し》なくつても善《よ》かつたやうなものだが、其《そ》の時《とき》は私《わたし》もどうかしてと思《おも》つてね、それだがおつぎが度胸《どきよう》のあるのぢや私《わたし》も喫驚《びつくり》したよ」内儀《かみ》さんはいつた。
「へえわしもお
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