つうに聞《き》きあんした、鎌《かま》一|挺《ちやう》見《め》えねえもんだからどうしたつちつたら、お内儀《かみ》さんいふから伐《き》つたんだなんて、そんでも鎌《かま》は笹《さゝ》ん中《なか》に有《あ》りあんしたつけや」
「さうかい、どんな鎌《かま》だかおつぎは心配《しんぱい》して居《ゐ》たからね」
「なあにはあ、減《へ》つちやつた鎌《かま》だから惜《を》しかあねえんですがね」
「おつぎのことはそんなことでは無闇《むやみ》に怒《おこ》らないやうにしなよ、面倒《めんだう》見《み》てね」
「それからわしもお内儀《かみ》さん、恁《か》うして獨《ひとり》で辛抱《しんばう》してんでがすが、わし等《ら》嚊《かゝあ》も死《し》ぬ時《とき》にや子奴等《こめら》こたあ心配《しんぺえ》したんでがすかんね、夫《それ》からわしもおつうが行《い》きてえつちもんだからお針《はり》にも遣《や》りあんすしね、襷《たすき》なんぞも欲《ほし》い/\つちもんだからわし等《ら》見《み》てえな貧乏人《びんばふにん》にや餘計《よけい》なもんぢやありあんすが赤《あけ》えの買《か》つて遣《や》つたんでがさ、此《これ》さうだことしてお内儀
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