い》いやうだがどうだね」
「そんでもお内儀《かみ》さん、わしや卯平《うへい》ことみじめ見《み》せてんのが他人《ひと》のこつても忌々敷《いめえましい》んでさ、わしや血氣《けつき》の頃《ころ》から卯平《うへい》たあ棒組《ぼうぐみ》で仕事《しごと》もしたんでがすが、卯平《うへい》はあんでもあれが嚊等《かゝあら》育《そだ》つ時分《じぶん》の事《こと》なんぞ思《おも》つちや疎末《そまつ》にや成《な》んねえんでがすかんね、それお内儀《かみ》さん卯平《うへい》は幾《いく》つに成《な》りあんすね、わし等《ら》だらなあに、あゝた野郎《やらう》なんざあ槍《やり》でゝも何《なん》でも突《つ》つ刺《ぷ》しつちあんでがすがね」老人《ぢいさん》は憤慨《ふんがい》に堪《た》へぬやうに固《かた》めた拳《こぶし》を膝《ひざ》がしらへ當《あ》てゝいつた。
「尤《もつと》もさねそりや、それだが腹《はら》の立《た》つ時分《じぶん》は憎《にく》い奴《やつ》だと思《おも》つても後悔《こうくわい》する時《とき》が無《な》いともい[#「い」に「ママ」の注記]ひないしね、少《すこ》しのことで二|代《だい》も三|代《だい》も仲直《なかな
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