りよく》して呉《く》れゝば成就《じやうじゆ》すると思《おも》つて居《ゐ》るのである。それでも自分《じぶん》の家《いへ》には居《を》られないので、どうか隱《かく》してくれと彼《かれ》は土藏《どざう》へ入《い》れて貰《もら》つた。勘次《かんじ》は其處《そこ》でも不安《ふあん》に堪《た》へないので其處《そこ》に暫《しばら》く使《つか》はずに藏《しま》つてある四|尺桶《しやくをけ》へこつそりと潜《もぐ》つて居《ゐ》た。
巡査《じゆんさ》は午後《ごご》に申報書《しんぱうしよ》の印《いん》を取《と》りに來《き》て勘次《かんじ》の家《いへ》へ行《い》つて見《み》た。勘次《かんじ》は何處《どこ》へ行《い》つたと巡査《じゆんさ》に聞《き》かれておつぎは只《たゞ》知《し》らないといつた。さうして巡査《じゆんさ》の後姿《うしろすがた》が垣根《かきね》を出《で》た時《とき》竊《ひそか》に泣《な》いた。
被害者《ひがいしや》は到頭《たう/\》隱匿《いんとく》した箇處《かしよ》を發見《はつけん》して巡査《じゆんさ》を導《みちび》いた。雜木林《ざふきばやし》の繁茂《はんも》した間《あひだ》の、もう硬《こは》く成
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