を保《たも》つのである。おつぎの笠蒲團《かさぶとん》は赤《あか》や黄《き》や青《あを》の小《ちひ》さな切《きれ》を聚《あつ》めて縫《ぬ》つたのであつた。然《しか》しおつぎの帶《おび》だけは古《ふる》かつた。餘所《よそ》の女《をんな》の子《こ》は大抵《たいてい》は綺麗《きれい》な赤《あか》い帶《おび》を締《し》めて、ぐるりと※[#「塞」の「土」に代えて「衣」、第3水準1−91−84]《から》げた衣物《きもの》の裾《すそ》は帶《おび》の結《むす》び目《め》の下《した》へ入《い》れて只管《ひたすら》に後姿《うしろすがた》を氣《き》にするのである。一杯《いつぱい》に青《あを》く茂《しげ》つた桑畑《くはばたけ》抔《など》に白《しろ》い大《おほ》きな菅笠《すげがさ》と赤《あか》い帶《おび》との後姿《うしろすがた》が、殊《こと》には空《そら》から投《な》げる強《つよ》い日光《につくわう》に反映《はんえい》して其《そ》の赤《あか》い帶《おび》が燃《も》えるやうに見《み》えたり、菅笠《すげがさ》が更《さら》に大《おほ》きく白《しろ》く光《ひか》つたりする時《とき》には有繋《さすが》に人《ひと》の目《め》
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