》い花《はな》が咲《さ》く。與吉《よきち》も他《た》の子供《こども》のするやうに小笊《こざる》を持《もつ》て出《で》た。鰌《どぜう》とは違《ちが》つて此《こ》れは彼《かれ》の手《て》にも僅《わづか》づゝは採《と》ることが出來《でき》た。少《すこ》しづゝ採《とつ》ては毎日《まいにち》のやうに蓄《たくは》へた。おつぎは茶《ちや》を沸《わか》す度《たび》にそれを灰《はひ》の中《なか》へ投《な》げ込《こ》んで燒《や》いてやる。火《ひ》を弄《いぢ》ることが危《あぶな》いので與吉《よきち》は獨《ひと》りで竈《かまど》へ手《て》をつけることは禁《きん》ぜられて居《ゐ》る。灰《はひ》の中《なか》へ入《い》れたばかりで與吉《よきち》は
「よう/\」といつておつぎに迫《せま》る。與吉《よきち》は燒《や》ける間《あひだ》が遲緩《もどか》しいのである。
「そんなに燒《や》けめえな、そんぢや※[#「姉」の正字、「女+※[#第3水準1−85−57]のつくり」、115−14]《ねえ》は構《かま》あねえぞ」とおつぎはゑぐを掻《か》き出《だ》して遣《や》る。與吉《よきち》は口《くち》へ入《い》れてもまだがり/\で且《か
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