つ》苦《にが》いので吐《は》き出《だ》して畢《しま》ふ。
「そうら見《み》ろ、大《え》けえ姿《なり》していふこと聽《き》かねえから」おつぎは怒《おこ》つたやうな容子《ようす》をして見《み》せる。
「※[#「姉」の正字、「女+※[#第3水準1−85−57]のつくり」、116−2]《ねえ》よ、よう」と與吉《よきち》は又《また》強請《せが》む。其《そ》の時《とき》はもう皮《かは》に皴《しわ》が寄《よ》つて燒《や》けたゑぐが與吉《よきち》の手《て》に載《の》せられる。
「汝《われ》熱《あつ》えぞ」とおつぎがいへば與吉《よきち》は手《て》を引《ひ》いてゑぐは土間《どま》へ落《お》ちる。それを又《また》手《て》に載《の》せてやると與吉《よきち》はおつぎがするやうにふう/\と灰《はひ》を吹《ふ》く。與吉《よきち》は後《あと》も後《あと》もとおつぎにせがんで、勘次《かんじ》に呶鳴《どな》られては止《や》めるのである。
蓄《たくは》へられたゑぐが小笊《こざる》に一|杯《ぱい》に成《な》つた時《とき》おつぎは小笊《こざる》を手《て》に持《も》つて
「よきげ此《これ》煮《に》てやつぺか、砂糖《さたう》でも
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