わづか》に反射《はんしや》して居《ゐ》る處《ところ》がある。子供等《こどもら》は疎《まば》らな枯蘆《かれあし》の邊《ほとり》からおりて其處《そこ》にも目掘《めぼ》りを試《こゝろ》みる。大《おほ》きな子供《こども》は大事《だいじ》な笊《ざる》をそつと持《もつ》ておりる。小《ちひ》さな子供《こども》は堀《ほり》へおりながら笊《ざる》を傾《かたぶ》けて鰌《どぜう》を滾《こぼ》すことがある。大《おほ》きな子供《こども》はそれつといつて惡戯《いたづら》に其《それ》を捕《とら》うとする。子供等《こどもら》は順次《じゆんじ》に皆《みな》それに傚《なら》はうとする。さうすると小《ちひ》さな小供《こども》は唯《たゞ》火《ひ》の點《つ》いたやうに泣《な》く。それと同時《どうじ》に鰌《どぜう》が小《ちひ》さな子供《こども》の笊《ざる》に返《かへ》されて子供《こども》は其《その》鰌《どぜう》を覗《のぞ》くと共《とも》に其《そ》の泣《な》く聲《こゑ》がはたと止《とま》つて畢《しま》ふのである。堀《ほり》の粘《ねば》ついた泥《どろ》はうつかりすると小《ちひ》さな足《あし》を吸《す》ひ附《つ》けて放《はな》さない。
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