短《みじか》い經帷子《きやうかたびら》と死相《しさう》を隱《かく》す頭巾《づきん》とふんごみとを縫《ぬ》つてそれを着《き》せた。ふんごみは只《たゞ》三|角《かく》にして足袋《たび》の代《かはり》に爪先《つまさき》へ穿《は》かせるのであつた。脚絆《きやはん》は切《きれ》の儘《まゝ》麻《あさ》で足《あし》へ括《くゝ》り附《つ》けた。此《こ》れも其《そ》の木綿《もめん》で縫《ぬ》つた頭陀袋《づだぶくろ》を首《くび》から懸《か》けさせて三|途《づ》の川《かは》の渡錢《わたしせん》だといふ六|文《もん》の錢《ぜに》を入《い》れてやつた。髮《かみ》は麻《あさ》で結《むす》んで白櫛《しろぐし》を※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2−13−28]《さ》して遣《や》つた。お品《しな》の硬着《かうちやく》した身體《からだ》は曲《ま》げて立膝《たてひざ》にして棺桶《くわんをけ》へ入《い》れられた。首《くび》が葢《ふた》に觸《さは》るので骨《ほね》の挫《くぢ》けるまで抑《おさ》へつけられてすくみが掛《か》けられた。すくみといふのは蹙《ちゞ》めた儘《まゝ》の形《かたち》が保《たも》たれるや
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