長塚節句集
長塚節
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[表記について]
●二倍の踊り字(くの字形の繰り返し記号)は「/\」で代用した。
●ルビは「漢字《ルビ》」の形式で処理した。
[ファイルについて]
●末尾に「長塚節略年譜」を添えた。
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俳句
白菜や間引き/\て暮るゝ秋
七年の約を果すや暮の秋
散りぬべき卿の秋の毛虫かな
花煙草葉を掻く人のあからさま
藁灰に莚掛けたり秋の雨
豆引いて莠はのこる秋の風
わかさぎの霞が浦や秋の風
佐渡について母への状や秋の風
蓼の穗に四五日降つて秋の水
此村に高音の目白捉へけり
鳴きもせで百舌鳥の尾動く梢かな
柿くふや安達が原の百姓家
柿赤き梢を蛇のわたりけり
芝栗や落ちたるを拾ひ枝を折る
錐栗《ひよひよぐり》やこゝに二つを珍らしむ
芭蕉ある寺に一樹の柚子黄なり
一うねは桐の木蔭の黄菊かな
わせ刈つて鷸の伏す田となりにけり
狼把草《たうこぎ》の花さく頃や稻日和
掛稻の
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