り]
濱荻の網干す磯ゆ遠くみるあられ松原人麥を打つ
濱荻の磯過ぎくれば麥づくり鎌には刈らず根こじ手に曳く
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和田附近
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あたゝかき安房の外浦は麥刈ると枇杷もいろづくなべてはやけむ
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卅一日、まだきに七浦のやどりを立つ
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人參の花さく濱の七浦をまだきに來れば小雨そぼふる
すひかづら垣根に淋し七浦のまだきの雨に獨り來ぬれば
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野島が崎に至る、巨巖のすき間/\に只さら/\と波のよせ返すのみ、干潮なれば常はえ至るまじき巖のもとをも窺ふ
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おもひこし濤は見なくに異草を野島が崎の巖の間に摘む
白濱の野島が崎の松蔭に芝生に交るみやこぐさの花
巨巖のうへ偃ふ松の静けきに雀が來鳴き雨霽れわたる
濱萬年青しげれる磯をさし出の野島が崎は見えのよろしも
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根本濱遠望
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伊豆の海や見ゆる新島三宅島大島嶺は雲居棚引く
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布良
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布良《めら》の濱かち布刈る女
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